伯備線　３８１系による特急やくも号１

伯備線　３８１系による特急やくも号

伯備線は、岡山県倉敷市の倉敷駅から新見駅を経由して鳥取県米子市の伯耆大山駅に至るＪＲ西日本の鉄道路線で、山陽地方と山陰地方を結ぶ陰陽連絡路線の一つです。運行形態は倉敷駅及び伯耆大山駅発着はなく、倉敷側は岡山方面、伯耆大山側は米子・出雲市方面に乗り入れています。伯備線は、かつて、布原のＤ５１三重連で一躍有名になりましたが、陰陽連絡路線としては重要視されていませんでした。しかし、昭和４７年３月１５日の山陽新幹線岡山間開業で、伯備線は岡山駅と米子・松江・出雲市方面を短絡する路線として一躍脚光を浴び、キハ１８１系による特急やくも号が岡山駅と出雲市駅・益田駅間で運転が始まりました。そして、昭和５７年７月１日に全線が電化されて特急やくも号は振り子式の３８１系になり、運転区間は岡山駅－出雲市駅間となりました。当初は９両編成でしたが、その後、６両編成と４両編成が基本となり、多客期には増結して７両または９両で運転することもあります。
３８１系特急やくも号は、国鉄民営分割後も国鉄色のままでしたが、平成６年１２月に登場したスーパーやくも号は薄紫色地に青紫・白・赤紫の帯が施された塗色になりました。この後、やくも号は全般検査で再塗装を行った車両は、緑と灰色の塗色に塗り替えられました。平成１８年３月１８日のダイヤ改正でスーパーやくも号は廃止となりましたが、平成１９年からやくも号はリニューアル改造（ゆったりやくも）が始まりました。ゆったりやくもの車体塗装は白をベースに窓回りを赤く塗ったものになりました。その３８１系も老朽化が進み、令和６年度に引退する予定です。

　　 ◆ 復刻塗装の３８１系やくも号　　過去に存在した３８１系の車体塗色を再現する企画「特急やくもリバイバル企画」で復活しました